当事者として1回。
しかも、求人倍率1倍を切った過去最悪の年。
採用活動の現場で、大手からベンチャーまで約500社(くらいは少なくとも)。
そして、学生の相談相手として7年間。
読んだ就活やキャリア系の本は200冊くらい…いや、もっとかな。


これだけやってきて、やっと就活の謎が解けてきた気がしています。
就活って、あまりにも多くのアドバイスがあって、いろんな流派があります。だけど、中には「それって、いつの時代の話?」というものもあれば、「採用の現場を考えたら、それはないわ~」とか、「内定がとれりゃいいってもんでもないでしょう」というのもある。

どんどん就活の表面的なテクニックは高度化しているのだけれど、あまりにいろんな流派がありすぎて、どんどん複雑化していく。だから正解がわからない。

でも、「そもそも就活って何だ?」と考えると、すごくシンプルになります。
あまりにもゴチャゴチャしているから見えにくくなっているけれど、ぼくの過去の経験を総動員して、ガラガラポンで考えなおしてみたら、就活の本質が見えてきました。


就活って、すごく単純。
ぼくが考える就活の本質は、

就活は「信用」を得る活動である、ということ。
もう、これだけ。
世の中のすべての就活の成功法は、これに帰結するのだ、と言っちゃってもいいくらい。そこから先は、方法論の話。

これがわかっていれば、もう迷うことはありません。
闇雲にムダな努力をしなくて済むようになるんです。


だってね。
企業の人たちは、何で新卒採用をしているんだろう?
当然、「仕事で活躍する人がほしいから」ですよね。

じゃあ、「仕事で活躍する人」ってどんな人なんだろう?
そう考えると、答えは「信用を得られる人」でしかない。

世の中のどんな仕事であろうと、どんな職種だろうと、すべての仕事に共通しているたった一つの要素が、「信用を得る」ことなんです。

社会って、全部そうです。
お客さんは信用をするからお金を払う。
Appleの製品を「信用」しているから、ぼくらはiPhoneやiPadを買う。
不祥事を起こした会社の商品は、なんとなく「信用」できないから買わなくなる。
「信用」できる営業マンからは買いたくなるし、逆もまた然り。
イチローだって、活躍すると「信用」されているから球団から求められるし、ファンはイチローに良いプレーを見せてもらえると「信用」しているから、球場に足を運ぶ。
仕事で実績を残して信用を得ることで、会社はもっと活躍してほしいと思って昇進させる。
風俗嬢だって同じ。「気持ち良くしてくれる」と信用しているから、世の男性陣は風俗に行く。
タクシードライバーだって同じ。
飲食店だって同じ。
プロスポーツ選手も芸能人も同じです。
何ならヤクザだって同じ、というかむしろヤクザのほうが、お金や地位よりも「信用第一」の世界な気がします。


仕事だけじゃありません。
恋愛や友だち関係でも、そうだと思うんです。
相手を信用できるから、好きになる。「自分にもっと多くのものを与えてくれそう」、「一緒に楽しい時間をすごせそう」という信用があるから関係が深まる。もちろんその評価軸は、お金だったり、やさしさだったり、顔やファッションだったりして人それぞれ。
逆に、時間を守らない、浮気をしそう、裏切りそう、悪口を言われそう……そんな「信用できなさそう」な人だと、人は離れていったりします。

「信用」できる人は、認められる。
「信用」できない人は、距離を置かれる。
社会や人間関係って、「信用」によってつながり、「信用」によって離れるわけです。

そう考えると、そんな「社会」の入口としての就活だと考えてみると、その本質は自然と見えてきます。

就活がうまくいくのは、「信用」されるから。
うまくいかないのは、「信用」されないから。

借り物の表面的な言葉で武装した「ウソっぽい言葉」を話す人は信用しにくい。もしくはどんなに話を聞いても本心が見えなくて、「わからない」と思わせちゃったら信用できない。いままでの就活はマニュアル的になっているが故に、企業の人たちから信用されにくくなっているんだと思うんです。


すごくシンプル。
「自分がいかに優秀か」を見せることが就活なんじゃないんです。
ここを押さえていないと、どんなテクニックを駆使しても意味がありません。がんばりどころを間違えちゃう。

あくまでも目的は、相手からの信用を得ること。
そこをハズしたら、どんなに努力をしても効率が悪い就活になっちゃいます。すごく単純で、ちょっとした頭のスイッチの問題なんだけど、今まではこれを「就活のポイント」として教えてくれる人があんまりいなかった。ビジネス書やキャリア系の本ではよく書いてあるのに、就活本ではなぜかほとんどいない。それで「おれってスゴイだろ~」的な就活をして、多くの学生たちが失敗していくんだと思うんです、ぼくは。


んで。
それがわかれば、次は「どうやったら信用を得られるか」を考えるだけです。自分はどうやって信用を得ていくのか。
そのための方法は、これまたシンプル。
それは、また次の更新で。