最近仲良くしてもらってるお店の2人と一緒に、お互いの知り合いを誘って、「ちょっくら大人のキャンプでもしようかね」という話になり、先週末にちょっと大がかりなキャンプ&BBQをしてきました。

ちょうど前回の記事で、時間というものには「アウトプットとインプット」、あとは「消費者」としての時間があるよね、なんてことを書いたばかりなのですが、このキャンプはまさにそんな意味合いでは、ぼくらにとってのアウトプットの場だったわけです。

もちろん「大人のキャンプ」と銘打つからには、学生たちがスーパーもしくはそれなりの肉屋さんで買うような、焼肉用の食材をただ焼いて食べるだけというな肩透かしじゃいけない。そうは言っても、世間のちょっとお金を持ってるおじさんたちがFacebookやTwitterにあげているような「A5等級の近江牛!ガハハ」とか「1級シャトーの赤ワイン、おほほ」みたいなのとも違います。

ただ、そういう学生のBBQも、小金持ちのおじさんのBBQも、それらの2つは違うようでいて実は同じもの。

それがスーパーの肉だとしても、何年ものの高級ワインだとしても、どちらもお金を出したら誰でも買えちゃうものであって、肉ならばそのまま金アミに乗せてしまえば、ワインなら栓を抜いてしまえば、誰でも同じように食べられるし飲めるものなんですよね。
もちろん、それがいけないという話じゃなくて、BBQだとかキャンプだとかには特有の空気感があって、それを楽しめればそれでいいっちゃあ、それでいいし、カンタンBBQでも充分に楽しいのがBBQの醍醐味ではあるわけです。同時に「オレは違うぜ」というような話でもなくて、単に「せっかくやるなら、ちょっと毛色の違った、おもしろい時間にしたいよね」というだけの話なので、ここからの話を読んで「別に大したことねーじゃんかよ」と目くじらを立てられても、それはそれで困っちゃうわけで。

で、ぼくら3人は、それぞれの「これやったらおもしろいじゃん」というものを考えて、最年少の元広告会社勤務の1人は「とりあえずデカいもの、いっときますか!?」と、仕事の知り合いのツテを使って、ダチョウの卵を仕入れるわ、黒人サイズ(何の?)を優に超える40cmオーバーの巨大牛肉ソーセージは仕入れるわと、動き出す。もう一人の世界を股にかけて働く中卒の1人は、「カンタンなのに、あんまりみんなが作らないものでもやりますか!」なんて言って、燻製器を持っていって、肉やら魚やらチーズや厚揚げまで、燻製しちゃう。当日は、その場で魚を捌きながら、学生を相手に青空教室までやっちゃったりする。ぼくも、「せっかくなら、家で作れないものにしたいね」と、まるまる1匹の鶏を焚き火でじっくり炙ってみたり、どどんと1.3kgの豚のカタマリをそのまま焼いて、表面を削りながら食べてみたりしたわけです。

まあ何が言いたいのかというと、人生は楽しいことが多いほうが、いいよね、ということと、それはたぶん用意されたものを粛々と消費するよりも、自分で「こうやってみたら、いいんじゃない?」をいつも考えていると、楽しみは簡単に増やせたりするよね、という話です。つまりは、消費よりもアウトプットするほうが楽しいよね、と。

なんてことを、こうやって書くと「ほら、やっぱり別に大したことねーじゃんかよ」と思う人がいるかもしれないし、多かれ少なかれ、ぼくらもネットを見ながらそういうことを感じたりもしているけれど、それは一方では自分がプレイヤーではない、という部分にも気づかされたりすることで抱く感情だったりするのかなと思うんです。

インターネットは便利な半面で、「なんか分かった気」になれたり、「なんかやった気」になれたり、「なんかつながってる気」になれたりします。もしくは、自分が思っていたことが、もうすでに日本のどこかで、場合によっては自分よりも若い人が、自分が思っていたよりも大きな規模で、やっていたりすると、「あ~あ…」と思っちゃったりもします。
そういう感情に慣れちゃうと、作る人、発信する人、プレイヤー、社会人としての「良くない癖」が染み付いちゃうんだと思うんです。キャンプをしたりBBQをしているときにだって、待つ人、消費する人、観客になっちゃってる人はいる。

だから、とりあえずやってみる。

脳のやる気に影響を与える淡蒼球(たんそうきゅう)という部位は、「とりあえず動く」ことで活性化する、みたいな説もあるみたいです。実際に今回のキャンプで大して動いたつもりもないのに、気づかないうちに全身筋肉痛になったし、帰りの銭湯では、ちょっと溺れかけました。でも、それが楽しいんですよね。
実際に、ここには書ききれないほどに楽しいことがありました。危険な川遊びをしたり、車やテントの中で花火をしたり、朝っぱらから一人でラジオ体操の歌を歌い上げてみたり、ぜんぜん「大人」じゃないのだけれど、まあそれはそれで楽しかったわけで。
なんだかんだ言っても、ぼくもまだまだアウトプットが足りてないので、小さくコツコツと出せるもんを出していこうと思います。