みんなね、スケールの大きい言葉を使いすぎなんですよ。
そりゃ気持ちとしては、わかるんです。
「100名のメンバーをまとめて…」とか
「多くのお客さまに信頼していただけました」とか
「20人の中からマネージャーに抜擢され…」とか
「必死になって試行錯誤して…」とか
「世界50ヶ国を旅して…」とか。
こういう言葉のほうが「なんか凄そう」に見えるし、なんとなく評価も得られそうな気がしちゃう気持ちもわかるんです。就職課の職員も、エセ就活コンサルの人たちも、みんな「しっかり自分をアピールしよう」とかなんとか言って、いかに「凄そう」な言葉を使うか、ということを指導してくれる。んで、挙句の果てには「ちゃんとした実績がないとダメだよね」なんてことを言う人まで出てくる。
でもね。
そんなんだから、それらの言葉は響かない。
スケールの大きい言葉って、思ってるほど響かない。
みんなは、言葉のスケールを大きくすればするほど、相手にちゃんと凄さが伝わって、話したい内容も少ない言葉でカバーできると思ってる。
でも、実際はスケールの大きい言葉を使えば使うほど、相手には伝わりにくくなるし、大多数の学生たちと内容がカブるようになります。そして何より、企業の人たちは、そういうスケールの大きい言葉に飽きてるから、余計にヒットする確率は下がっていくんです。
たとえば、グルメリポートで、
「史上最高レベルの風味!」
「むちゃくちゃ美味しい!」
「食べた人全員が、この味に驚愕!」
って言われて、どんな美味しさなのかわかる?
たとえば、プロポーズで、
「一生幸せにする!」
「誰よりも君を愛してる!」
「何があっても君を守る!」
って言われて、具体的なイメージってできる?
どれも言葉のスケールは大きいし、「何か伝えたいことがあるんだろうな」とは思うけれど、実際にその内容を想像しようとしても、具体的に何がどうなのかは、ぜんぜんわからない。
それよりも、「海の幸が山盛り」とか「肉汁がたっぷり」、「お金に困らせない人生を」とか「子どもを3人育てる」のほうが、まだ何なのかがわかるし、イメージはちょっと具体的になる。
もっと言えば、「サーモンのしつこくない脂と、そのあとにくるイクラのプチプチ感」とか、「100gで200円と500円の豚肉があったら、迷わず500円のほうを買える生活」のほうが、さらにイメージを描きやすくなる。
後者の言葉は、スケールも大きくないし、言葉にするのも面倒くさい気がするけれど、「美味しい」「幸せ」なんかよりもずっと、相手にイメージが伝わると思うんです。
そしてこれは、就活でも同じです。
言葉のスケールが大きくなればなるほど、伝わることが減る。
スケールの小さい言葉を使うことで、より具体的に伝わる。
それこそ過去の記事でも紹介したように、ぼくのまわりの就活ゲーム方式で自己PRを作った学生たちの文章には、「マシュマロを投げた」とか「排水口のヌメリ取り」とか「パンツを見せる覚悟で飛び上がって」とか「自分の手を叩きながらピアノを弾いて」とか「肉の解凍と鉄板の用意」とか「トイレに駆け込んでメモをとる」とか、そんなんばっかりです。
それで、いくらでも内定をとってるんです。ESなんて、ほとんど落ちません。
そりゃもちろん、単にスケールの小さい言葉を使えば、それでいいというわけじゃありません。スケールの小さい言葉が響くのは、ちゃんとしたコンセプトがあるから。
大きなコンセプトと、スケールの小さい言葉。
これが両方揃うことで、伝えたいことが伝わるようになる。
事実だけでは、どう解釈をしていいのかがわからない。
解釈だけでは、本当にそうなのかがわかりにくい。
解釈の方向性を伝えるためのコンセプトと、それを証明するための小さな事実の積み重ねをあわせて提示することで、相手を納得させることができる。
「コンセプト」は、もちろん「キャラ」のことです。
あとは、「スケールの小さい言葉」を集めるために、「ぼうけんの書」を書く。シナリオ方式を使って、事実を思い出してみる、拾い上げてみる、並べて眺めてみる。そうすることで、コンセプトに合致した言葉が見つかります。
スケールの大きい言葉を使うクセは、たぶん無くしたほうがいい。
ぜひぜひ、自分のコンセプトを証明できる言葉を見つけ出してくださいね。
「スケールの小さい言葉」を見つけるための
「シナリオ方式」についても書いてある、
Kindle版『就活ゲーム』は、こちらから~♪


『就活ゲーム(完全版)』
そりゃ気持ちとしては、わかるんです。
「100名のメンバーをまとめて…」とか
「多くのお客さまに信頼していただけました」とか
「20人の中からマネージャーに抜擢され…」とか
「必死になって試行錯誤して…」とか
「世界50ヶ国を旅して…」とか。
こういう言葉のほうが「なんか凄そう」に見えるし、なんとなく評価も得られそうな気がしちゃう気持ちもわかるんです。就職課の職員も、エセ就活コンサルの人たちも、みんな「しっかり自分をアピールしよう」とかなんとか言って、いかに「凄そう」な言葉を使うか、ということを指導してくれる。んで、挙句の果てには「ちゃんとした実績がないとダメだよね」なんてことを言う人まで出てくる。
でもね。
そんなんだから、それらの言葉は響かない。
スケールの大きい言葉って、思ってるほど響かない。
みんなは、言葉のスケールを大きくすればするほど、相手にちゃんと凄さが伝わって、話したい内容も少ない言葉でカバーできると思ってる。
でも、実際はスケールの大きい言葉を使えば使うほど、相手には伝わりにくくなるし、大多数の学生たちと内容がカブるようになります。そして何より、企業の人たちは、そういうスケールの大きい言葉に飽きてるから、余計にヒットする確率は下がっていくんです。
たとえば、グルメリポートで、
「史上最高レベルの風味!」
「むちゃくちゃ美味しい!」
「食べた人全員が、この味に驚愕!」
って言われて、どんな美味しさなのかわかる?
たとえば、プロポーズで、
「一生幸せにする!」
「誰よりも君を愛してる!」
「何があっても君を守る!」
って言われて、具体的なイメージってできる?
どれも言葉のスケールは大きいし、「何か伝えたいことがあるんだろうな」とは思うけれど、実際にその内容を想像しようとしても、具体的に何がどうなのかは、ぜんぜんわからない。
それよりも、「海の幸が山盛り」とか「肉汁がたっぷり」、「お金に困らせない人生を」とか「子どもを3人育てる」のほうが、まだ何なのかがわかるし、イメージはちょっと具体的になる。
もっと言えば、「サーモンのしつこくない脂と、そのあとにくるイクラのプチプチ感」とか、「100gで200円と500円の豚肉があったら、迷わず500円のほうを買える生活」のほうが、さらにイメージを描きやすくなる。
後者の言葉は、スケールも大きくないし、言葉にするのも面倒くさい気がするけれど、「美味しい」「幸せ」なんかよりもずっと、相手にイメージが伝わると思うんです。
そしてこれは、就活でも同じです。
言葉のスケールが大きくなればなるほど、伝わることが減る。
スケールの小さい言葉を使うことで、より具体的に伝わる。
それこそ過去の記事でも紹介したように、ぼくのまわりの就活ゲーム方式で自己PRを作った学生たちの文章には、「マシュマロを投げた」とか「排水口のヌメリ取り」とか「パンツを見せる覚悟で飛び上がって」とか「自分の手を叩きながらピアノを弾いて」とか「肉の解凍と鉄板の用意」とか「トイレに駆け込んでメモをとる」とか、そんなんばっかりです。
それで、いくらでも内定をとってるんです。ESなんて、ほとんど落ちません。
そりゃもちろん、単にスケールの小さい言葉を使えば、それでいいというわけじゃありません。スケールの小さい言葉が響くのは、ちゃんとしたコンセプトがあるから。
大きなコンセプトと、スケールの小さい言葉。
これが両方揃うことで、伝えたいことが伝わるようになる。
事実だけでは、どう解釈をしていいのかがわからない。
解釈だけでは、本当にそうなのかがわかりにくい。
解釈の方向性を伝えるためのコンセプトと、それを証明するための小さな事実の積み重ねをあわせて提示することで、相手を納得させることができる。
「コンセプト」は、もちろん「キャラ」のことです。
あとは、「スケールの小さい言葉」を集めるために、「ぼうけんの書」を書く。シナリオ方式を使って、事実を思い出してみる、拾い上げてみる、並べて眺めてみる。そうすることで、コンセプトに合致した言葉が見つかります。
スケールの大きい言葉を使うクセは、たぶん無くしたほうがいい。
ぜひぜひ、自分のコンセプトを証明できる言葉を見つけ出してくださいね。
「スケールの小さい言葉」を見つけるための
「シナリオ方式」についても書いてある、
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