いよいよサイトもオープンして、世の中的にもやっと就活が動き出しました。それと同時に、説明会もどんどん開催されてる。
 んで、ぼくのところにも学生がちょこちょこと来てくれて、聞かれるわけです。

 「合説って、行ったほうがいいんですか?」って。

 まぁ、基本的には「そんなの自分で必要だと思えば行けばいいし、そうじゃなければ行かんでもいいんじゃない」という話なのですが、そうは言いつつ基本的にはぼくは「合説は行ったほうがいい」と思っています。

 多くの学生は合説で「新しい企業に出会える可能性」を期待していると思うんです。自分の知らなかった会社を見つけられるかもしれない。もうちょっと世の中を知るために、合説にも参加したほうがいいのかもしれない、って。

 だから、行こうかどうか迷っちゃうんですよね、たぶん。
 実際に行ってみて、あんなに混雑した会場を右往左往して、もし興味を持てる会社が見つからなかったら疲れて終わるだけ。大手や有名企業のブースは予約制だったりするし、それじゃ行っても意味ないかも~って。

 違うんです。

 合説は、練習場なんです。

 これから始まる面接のための練習。
 エントリーシートを書くための言葉の使い方の練習。
 社会人に伝わる言葉を磨くための練習。

 そういう練習をするために、合説を使ってみる。
 合説っていうのは、せっかくたくさんの企業が来てる。つまり、たくさんの採用担当者が一堂に集まっているわけです。そんな環境を、「新しい企業探し」だけに使うのはもったいない。
 いろんな採用担当者と話をしてみて、自分の言葉が伝わるかどうかのチェックをしたり、自分が本当に知るべきジャンルの情報を収集して、より密度精度の高い言葉を喋れるようにするための練習の場なんです。

 もちろん、そのためにはある程度の準備は必要です。
 たとえば、自分の「活躍条件」くらいは知っておく。

 SGモデルで言うところの第一層の「キャラ」から、中間層の「理想のパーティ」くらいまでを、ある程度言葉にしておく。
 別にそんなにしっかりやる必要はありません。ど~せまだまだ知らないことばかりなんだし、詰めていく作業はこれからやればいいので、「とりあえず」でいいんです。

 そんな準備だけできたら、あとは合説に行って、片っ端から採用担当者に話しかけてみましょう。
 有名企業のブースになんて行く必要はありません。むしろ、人気がなさそうで学生が少ない会社を狙いましょう

 とりあえず、話しかけてみる。

 「ぼく、こんな環境の会社を探してるんですけど、御社にはそういう環境ってありますか?」
 「私はこんな感じの人間なんで、こういう条件があったら楽しく働けるかな~って思ってるんですけど、どうですか?」

 もうそれだけで、採用担当者はいろんな話をしてくれます。
 そこで会話をするだけで、自分の興味に合致した情報が入ってくる。自分の言っていることに対して、企業の人たちも質問してくれる。なんだか伝わらないこともあるかもしれないし、思ったよりも納得してくれることもあるかもしれません。上手く伝わっても、ぜんぜん伝わらなくても、どっちでもいいんです。

 だって、別に受けるわけじゃないですもん。
 とりあえずの練習ですもん。
 もちろん、その話の中で「面白そうかも…?」と思ったら受けてみたっていいんです。

 実際の面接では、「評価されてる」と思っちゃうから、緊張する。
 でも、合説で話をするだけだったら、ただの会話です。評価なんて気にしなくていい。そこで練習をして、これからの面接に向けて場数を踏めばいいだけなんです。

 この活用法のポイントは、
 「ひとつの企業に割く時間を決める」こと

 これを決めないと(特に不人気ブースでは)いつまでもダラダラと時間を過ごしちゃうことになります。採用担当者だって、「どうにかして興味を持ってもらおう」とか「わざわざお金を払って参加して、手ぶらでは帰れない」と思っているから、来てくれた学生に延々と話し続けちゃったりすることもあります。

 だから、時間を決める。
 10分なら10分。
 10分に区切れば、1時間で6人の社会人と話ができる。
 3時間もいれば、18人分の「実験サンプル」が集まるわけです。

 家に帰る途中で、「あの言葉は反応が良かったなぁ」とか「もうちょっと良い言い方できたかもなぁ」って復習までできたら、それだけで自分の言葉はどんどん磨かれていきます。しかも、知らなかった仕事や会社の情報まで蓄積されてる。
 18社の面接を受けるのは大変だけど、合説なら評価されてるプレッシャーを受けることなく、たったの3時間でできちゃう。

 そういう意味で、ぼくは合説には行った方がいい、と思います。
 ぜひぜひみなさんも、合説を有効活用してみてはど~でしょうか。




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