就活になると、多くの学生が「好き」について考える。
 多くの学生が、面接やESで「好き」を語るようになる。

 今回Kindle版『就活ゲーム』に書いた「SGモデル」の中で、【興味】についてはしっかり説明できていない部分もあるので、その辺について書いておきますね。

 というのも、これまでも「好きを仕事に!するために」とか「志望理由に好きは要らない」という記事を書いてきたけれど、就活で使う「好き」ってけっこう厄介

 端的に言えば、
 これからも変わらない「好き」と
 変わる可能性のある「好き」は別で考えたほうがいい。
 ということなんです。

 たとえば、幼稚園児に「将来の夢」なんかを聞くと、よく「パイロット!」とか「お花屋さん!」ということを言ったりします。(いまの幼稚園児は違うのかもしれないけれど)

 そんな幼稚園児にも、たぶんそれぞれに「パイロット」になりたい理由がある。ある幼稚園児Aくんは「みんながパイロットパイロットって言ってるから、なれたら格好良い!」と思って言っているのかもしれない。別の幼稚園児Bくんは、「パイロットになったら、機内でも空港でも一番エライし、格好良い!」と思って言っているかもしれません。
 他にも、「コックピットでたくさんの機械を操っているのが格好良い」から言っているCくんもいれば、「飛行機を操って、大きな空を自由に飛び回れる」と思っている幼稚園児Dくんもいるかもしれません。

 で。
 そんな幼稚園児ABCDの4人だけど、彼らが大学生のいまでもパイロットを目指しているかというと、ほとんどの幼稚園児はその頃までには、別の夢を持っていたりして、「パイロットになりたい」と思っていたことさえ忘れてたりするんです。
 ただ、パイロットになりたいということは忘れたとしても、その理由の部分は忘れてない(ことが多い)。

 「みんなが格好良いって言ってくれる」と言っていたAくんは、いまも「みんなが格好良いって言ってくれるから」と、商社や広告業界を目指しているかもしれない。
 「機内や空港で一番エラいから」と言っていたBくんは、いまは官僚や社長を目指しているかもしれない。Cくんは、エンジニアや研究者を目指しているかもしれないし、Dくんはアーティストや旅人になっているかもしれないわけです。

 「パイロットが好き」「パイロットになりたい」
 そういう興味や価値観は変わる可能性が高い
 けれど、その根本にある欲求や動機の部分は、変わりにくい

 これが、SGモデルにおいて敢えて「興味」を別で設定している理由です。

 それこそこれまでにも書いてきた「名詞の好きより、動詞の好き」だし、「志望動機に“好き”は要らない」というのは、そういう意味です。

 「ってか、SGモデルって何やねん!?」という人は、Kindle版の『就活ゲーム』をぜひぜひに♪


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