先輩やキャリアオフィス、就活コンサルの人に自己PRを見てもらって、全員から「これなら大丈夫」と言われ、筆記も通り、ESも通って、よ~し!いざ面接だ!と思って受けたら、落ちちゃった…。いやいやまだまだ!と言って、そこからまたいくつか面接を受けて……それでも落ちる…。
 みんな、これで大丈夫って言ってくれたのに!なんで!?と思って、また添削してもらう。それでも通らず次々落ちる。
 修正する、受ける、落ちる、修正する、受ける、落ちる…いつまで経ってもず~っとその繰り返し。「もう就活なんてイヤだ!どうしていいかわからない!しんどい!」

 そんな経験をする学生がちょこちょこいます。
 というか、毎年けっこうそういう人、多い気がします。
 なので、今日はそうならないために、今のうちから準備する方法について。

 就活サイトがオープンして1ヶ月。ぼちぼちエントリーシートの準備をして、自己PRを書き始めなきゃな~と考えている人も多いと思います。
 それこそ先輩に添削してもらったり、大学のキャリアオフィスに持って行ったり、人によっては就活コンサルの人たちに綿密なチェックをしてもらって「もう完成した!」という人もいるかもしれません。

 「完璧な自己PR」というものがあるとして、それが完成したとします。
 多くの学生は(就活コンサルの人たちもしばしば)、完璧な自己PRができたら、それで自己PRは大丈夫だと思っちゃう。「よ~し、次は面接の練習だ!」とか言って、入退室の練習だとか抑揚をつけた話し方とか笑顔の練習だとかを始めたりする。
 だから、面接で失敗するんです。

 一度ある程度の自己PRができると「これでだいたい伝わるかな」と満足しちゃう人がけっこう多いんです。
 でも、実際に面接に行くと、その内容についていろんな方向から質問がくるわけです。自己PRを作って満足しちゃうと、そこに応えるための言葉がない。自己PRをさらに詳しく説明するための言葉を用意してない。だから面接で失敗しちゃうわけです。

 例えるなら、自己PRは面接のお品書きにすぎません。
 お品書きっていうのは、飲食店にあるメニューのこと。
 メニューを見るだけで満足してくれるお客さんなんていない。どこの飲食店でもそう。お客さんがメニューを見て注文して、それを調理して提供して食べてもらって初めて満足してもらえる。
 たしかに人の力を借りれば、お品書きはいくらでもそれっぽくできます。レイアウトや写真を使って、食欲をそそる説明文を書くのも手伝ってもらえる。
 ただ、料理を作るのはいつも自分です。
 先輩もキャリアオフィスも就活コンサルも、面接には同席してくれない。

 「完璧な自己PR!」でも面接で落ちるのは、面接官の注文に対して、自分の料理で応えられないから。あくまでも自己PRやエントリーシートは、そこが始まり。スタート地点にすぎないものを「完璧」にすることよりも、その後にちゃんと続くことが大事なんです。

 空手の通信教育だってそう。どんなに「型」を極めたつもりでも、それだけじゃ全然役に立たない。
 いざ実戦となったら「その先」が必要です。相手がこう攻めてきたらこう返す、こういう流れになったらこう動く、もしかしたらこんなことも起きるかもしれない…。そこまで対応できて初めて、勝てるようになる。

 じゃあ、就活ではどうするか。

 自己PRを展開するんです。展開して「言葉を増やす」んです。
 このブログを読んで本気で就活をしている人は、「ぼうけんの書」を書いてくれていると思いますが、その要領で自己PRも展開してみる。自己PRを元にして、すべての言葉をいろんな方向から説明する。例えるなら、自己PRをベースにした一人面接シミュレーションをしておく。
 自己PRだけじゃない。エントリーシート全体に言えること。自己PRもエントリーシートも、むしろ完成してからが大事です。それを元にしてコンテンツを発展させてこそ、面接で「使える」ものになる。

 その自己PRを読んだ面接官の立場になってみて、「このときは何でこれをやったの?」 「具体的にはどういうこと?」 「同じような経験ってある?」 「まわりの反応はどうだった?」と突っ込んでみる。
 他にも、文章内の「積極的に」とか「必死になって」とか「どうすれば○○できるかと思い」という部分。こういう言葉は、人によって解釈が違います。そういう解釈の幅が広い言葉を、違う言い方で考えてみる。

 とりあえずは、自分で書いてみた自己PRをA4の紙の真ん中に書いてみる。まわりには十分に余白をとりましょう。
 その余白に、どんどん自分で突っ込みを入れる。言い換えてみる。もっと詳しく説明してみる。似たような経験を書いてみる。「なんで?だから?ホントに?」と問いかけてみる。
 そうやって自己PRから言葉を展開してみてください。
 意外に話せる言葉がまだまだあることに気づくかもしれません。その中からもっと良い言葉が見つかるかもしれません。そして何より、自分が言葉にできていなかったことに気づくと思います。

 「話せる言葉」を増やすこと。
 自己PRだけで完結させず、そこから始まる「お品書き」だと考えて対応策をたくさん考えておく。そうすれば、ちゃんと面接でも対応できるようになります。別に「面接はまだ先だし」と思っても、とりあえずやってみるのもいいと思いますよ。


<<関連する過去記事>>
『解釈の幅が広い言葉は無視される!』
『「ぼうけんの書」の7ヶ条 3・4』
『企業は学生に期待してる、のに…』
『何故かみんなやってない「就活の予習と復習」』


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