週をまたいでしまった「事実と感情と解釈」の話。
「ぼうけんの書」で行き詰まっちゃう場合の言葉の増やし方について書いてきましたが、やっとのことで「解釈」まで来た。じらしているわけじゃないんです。たまたま状況が重なっちゃって…。
と言っていても仕方がないのでさっさと書きますね。
これからの就活(だけではなく、これからの人生も含めて)の冒険の旅の中でも大事なポイントになる「解釈」。事実は「実際にあったこと」、感情は「自分が感じたこと」。じゃあ「解釈」って何なのか?
それは、「自分フィルターを通したもの」です。
もう少し面倒くさい言い方をすれば、解釈という自分フィルターを通すことでそれらの「事実や感情」に意味を付加する、ということなんです。
身近な例で考えてみましょう。
たとえば、韓流アイドル好きの人が3人いたとします。
一人は、韓流アイドルに対する好きな気持ちが強い人。
韓流アイドルがTVに出ると聞けばとにかく観る。コンサートでアイドルがステージに現れただけで嬌声を上げて応援するし、中には卒倒しちゃう人だっている。家に帰ってそれを思い出しては「私、○○と結婚する!」なんてtwitterでつぶやいたりする。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、「韓流アイドルって、むっちゃ格好良いの!」 「一度聴いたら絶対ハマるから!とにかく聴いてみて!」 「あ~、もうワキ汗かいてきた!」と自分の感情をぶつけてきてくれる。
そうやって「感情」を重視する人のことを、「ファン」と言います。
もう一人は、とにかく韓流アイドルに関するものを自分のものにすることを大事にする人。
どんな経緯で芸能界に入ったのか、誕生日から好きなものまで知らなきゃ気が済まない。グッズが出たらとにかくチェック。ちょっとでも韓流アイドルの質問をしようものなら、2時間でも3時間でも彼らの情報を教えてくれます。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、自分のありったけの知識やグッズを総動員して、彼らの生い立ちから芸能界入りや結成の裏話、グッズの希少性から入手がどれだけ困難だったかを教えてくれます。
そうやって「事実」を重視する人のことを、「マニア」と言います。
で、そんな2人とは別で、ファンでもなくマニアでもない3人目がいます。
その人は、もちろん韓流アイドルのことは好きだし、知識やグッズも持っています。その上で、韓流アイドルの素敵さや面白さを知ってる。韓流アイドルが流行る理由や、他のタレントとの違い、さらには文化の違いからくる韓流アイドルの歴史的意味まで考えてるんです。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、自分が考えた韓流アイドルの面白ポイントの中から、友だちのタイプに合わせて興味を持ってもらえるような話題を選んで話をしてくれる。少なくとも「マジいいから聴いてみて!」とも言わないし、延々と知識やグッズを披露するという話し方にはなりません。
そこには彼なりの「解釈」がある。
そうやって「解釈」を重視する人のことを、「オタク」と言います。
オタクといっても、いわゆる二次元系の「萌え~」というタイプとは違います。僕に言わせりゃ、そういう人たちはオタクじゃない。(あくまでも僕の解釈ですが)真のオタクと呼ばれる人は、それらがどんな意味を持つのかを語れる人。自分にとって、相手にとっての「それ」を話せる人。それが真のオタクなんです。
事実は事実でしかない。事実そのものに意味はありません。
感情は言葉にすると単純化されちゃう。だから個性は出にくい。
つまり、それらだけでは「自分が」話す意味が少ないんです。
言い切っちゃうのは言いすぎかもしれません。ただ、こと就活や仕事というフィールドでは、事実だけ感情だけじゃ「自分のこと」は相手に伝わりにくい。そういう意味で、「解釈」が含まれない言葉は話す意味がない、と言っちゃいたい。
わざわざそんなことばっかり話す人は面倒くさい?
オタクなんて言われたら、やる気になれない?
いえいえ、社会で「デキる人」と呼ばれる人たちって、自分の「解釈」で勝負してる人ばかりなんです。
(つづく)
「ぼうけんの書」で行き詰まっちゃう場合の言葉の増やし方について書いてきましたが、やっとのことで「解釈」まで来た。じらしているわけじゃないんです。たまたま状況が重なっちゃって…。
と言っていても仕方がないのでさっさと書きますね。
これからの就活(だけではなく、これからの人生も含めて)の冒険の旅の中でも大事なポイントになる「解釈」。事実は「実際にあったこと」、感情は「自分が感じたこと」。じゃあ「解釈」って何なのか?
それは、「自分フィルターを通したもの」です。
もう少し面倒くさい言い方をすれば、解釈という自分フィルターを通すことでそれらの「事実や感情」に意味を付加する、ということなんです。
身近な例で考えてみましょう。
たとえば、韓流アイドル好きの人が3人いたとします。
一人は、韓流アイドルに対する好きな気持ちが強い人。
韓流アイドルがTVに出ると聞けばとにかく観る。コンサートでアイドルがステージに現れただけで嬌声を上げて応援するし、中には卒倒しちゃう人だっている。家に帰ってそれを思い出しては「私、○○と結婚する!」なんてtwitterでつぶやいたりする。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、「韓流アイドルって、むっちゃ格好良いの!」 「一度聴いたら絶対ハマるから!とにかく聴いてみて!」 「あ~、もうワキ汗かいてきた!」と自分の感情をぶつけてきてくれる。
そうやって「感情」を重視する人のことを、「ファン」と言います。
もう一人は、とにかく韓流アイドルに関するものを自分のものにすることを大事にする人。
どんな経緯で芸能界に入ったのか、誕生日から好きなものまで知らなきゃ気が済まない。グッズが出たらとにかくチェック。ちょっとでも韓流アイドルの質問をしようものなら、2時間でも3時間でも彼らの情報を教えてくれます。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、自分のありったけの知識やグッズを総動員して、彼らの生い立ちから芸能界入りや結成の裏話、グッズの希少性から入手がどれだけ困難だったかを教えてくれます。
そうやって「事実」を重視する人のことを、「マニア」と言います。
で、そんな2人とは別で、ファンでもなくマニアでもない3人目がいます。
その人は、もちろん韓流アイドルのことは好きだし、知識やグッズも持っています。その上で、韓流アイドルの素敵さや面白さを知ってる。韓流アイドルが流行る理由や、他のタレントとの違い、さらには文化の違いからくる韓流アイドルの歴史的意味まで考えてるんです。
その人が韓流アイドルの良さを友だちに伝えようとしたら?
たぶん、自分が考えた韓流アイドルの面白ポイントの中から、友だちのタイプに合わせて興味を持ってもらえるような話題を選んで話をしてくれる。少なくとも「マジいいから聴いてみて!」とも言わないし、延々と知識やグッズを披露するという話し方にはなりません。
そこには彼なりの「解釈」がある。
そうやって「解釈」を重視する人のことを、「オタク」と言います。
オタクといっても、いわゆる二次元系の「萌え~」というタイプとは違います。僕に言わせりゃ、そういう人たちはオタクじゃない。(あくまでも僕の解釈ですが)真のオタクと呼ばれる人は、それらがどんな意味を持つのかを語れる人。自分にとって、相手にとっての「それ」を話せる人。それが真のオタクなんです。
事実は事実でしかない。事実そのものに意味はありません。
感情は言葉にすると単純化されちゃう。だから個性は出にくい。
つまり、それらだけでは「自分が」話す意味が少ないんです。
言い切っちゃうのは言いすぎかもしれません。ただ、こと就活や仕事というフィールドでは、事実だけ感情だけじゃ「自分のこと」は相手に伝わりにくい。そういう意味で、「解釈」が含まれない言葉は話す意味がない、と言っちゃいたい。
わざわざそんなことばっかり話す人は面倒くさい?
オタクなんて言われたら、やる気になれない?
いえいえ、社会で「デキる人」と呼ばれる人たちって、自分の「解釈」で勝負してる人ばかりなんです。
(つづく)
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