己の信じる道を追求して修行を続ける。活力を与える魔法で仲間やチームをサポートし続ける求道者。その聖なる力はチームに調和をもたらし、進むべき方向を示します。

 「こうあるべき!」の気持ちを原動力にして成長する僧侶キャラ

 8キャラの中でも一番強い信念をもって理想を追求する僧侶。自らの「あるべき姿」に対して倫理観とも言える強い意識をもち、ブレることがありません。ときにはチームの後方で、ときには前線で闘う仲間に寄り添いながら全体に安心感を与えてくれる、まさに求道者。
 その献身的な姿を見て、まわりの人たちは「真面目だね」とか「みんなのためにがんばってくれて」と評価してくれるのだけれど、僧侶にとってそれは自分の納得度の問題。チームを自分の理想とする状態にしていくことが大切なんです。

 自分の思う「あるべき姿」を求めて突き進んでいくから、レベルが低いときは周囲を巻き込みきれなくて「こだわる部分がズレてる人」と思われちゃう。自分では大事なことだと思っているのに、周囲から理解されないことがあるんです。
 興味があることには人一倍に時間も労力も費やして熱心にやるけれど、それを理解してくれない人たちもいるから一人で仕事を抱えることになります。それで「あの人は分かってない/分かってくれない」と思ってしまうと、せっかくのレベルアップのチャンスを逃すことになっちゃいます。

 レベルが10くらいになると、自分の理想と他者からの評価をちゃんとつなげられるようになってきます。旅芸人のように「みんなから好かれたい」わけじゃないから、少数の理解者から高い評価を得ることが多くなる。
 さらにレベルアップしていくと、理想に向けたこだわりの強さと忍耐力に加えて、強い影響力を発揮しはじめます。その影響力は戦士や勇者のようなアグレッシブなものではないけれど、ちょっとした一言にみんなが耳を傾けるほどの力を持つはず。
 そんなベテラン僧侶がいることで組織の安全性や総合力が高まり、多くの人に影響を与えられるようになります。また、牽引型リーダーとはタイプの違う「貢献型リーダー」として認められることもあるかもしれません。

 勇者に憧れている場合、自分を過小評価して自信が持てなくなるのも僧侶にありがちなポイント。必ずしも「誰とでも仲良くしなくちゃ」と思わず、自分が大切に思える人に集中した方が僧侶の強みは発揮しやすいはずです。
 自分にとっての「あるべき姿」を追求していく僧侶だからこそ、こだわりや理想が曖昧になると思考が迷宮入りしちゃいます。あまり迷わずに進んでいければ、「この分野のことならあの人に聞け」と言われるようなキャラに成長していくでしょう。

 そんな僧侶のレベルアップのポイントは、「自分の秘伝書を完成させる」こと。
 それこそ聖職者が聖書をもっているように、多くの職人さんが自分のこだわりのやり方を確立しているように、自分の理想を相手に伝える言葉を持つことができれば、自身も迷うことなく更に大きな影響力を発揮していけるようになります。
 いままで目指してきた姿や物ごとの進め方、人との関係性や好きだったもの…そんな経験の中でだいたい「自分が理想とする形」を見ていたはずです。一度それを振り返ると、何かしらの共通点が見えてくるはず。

 「縁の下の力持ちだね、とよく言われる」
 「人のやり方を見て、もっとこうしたらいいのに…と思う」
 「結果も大事だけれど、過程を大事にしたい」
 「やりたいようにやりたい、けど目立たなくてもいい」
 「○○すべき、本来○○のはず、ってよく言う」

 そうやって自分のやり方や理想を大事にして、支援部隊の役割をすることが多くて、一見控えめに見られるけれどちょっと頑固だったりするとしたら、僧侶キャラで冒険をスタートしていくといいかもしれません。


★昨年の「僧侶」説明はこちらから♪