前線部隊ほどの直接的な攻撃力はないから常に目立つわけじゃないけれど、引いた場所から見ているからこそできることもある。魔道の解明に全力を注ぎ、最小限の労力で最大の効果を生み出します。

 「完璧にしたい!」気持ちを原動力にして成長する魔法使いキャラ

 8キャラの中でも一番緻密な思考で物ごとを進める魔法使いにとって呪文のミスは致命的。ルールや法則に沿って進めることを大切にします。前線で闘うことは少ないけれど、後方で状況を把握しながら的確な手を打っていくことができる、チームに欠かせない勤勉家。
 まわりが勢いに乗っていようが沈んでいようが、そのときどきで状況を把握して必要な判断を下す魔法使い。身の回りのさまざまな情報を地道に集めて行動に移していく姿は必ずしも目立つわけじゃないけれど、魔法使いのおかげでチームのリスクは大幅に軽減されているんです。

 ただ、レベルが低いうちはルールに厳しいガンコ者。全体を見渡すことができないうちは、目の前の細かい作業やルールに固執しすぎて旅芸人や吟遊詩人のような「自由大好き!」な人たちから見ると「何を優等生ぶって…」と思われちゃうこともある。
 細かいところが気になるから、できていない部分にばかり目がいって批判的になりやすいのも新人魔法使いのちょっとした弱点。人の感情よりも自分の考え方や具体的な情報をベースにして「正しいかどうか」を考えるから仕方のないことでもあるんですけどね。
 前線に出て闘うのも得意じゃないから、もしかしたら「自分はそんなに活躍できてないかも…」と思っちゃうこともあるかもしれません。

 向き合う敵が小さい場合はあまり目立たないけれど、相手が大きくなればなるほど魔法使いの価値は高まります。「自分」の枠を超えて、状況把握の範囲や精度が広がるほど、魔法使いのレベルは上がっていきます。
 スキルの幅は決して広いわけじゃないけれど、その集中力と専門性の高さでチームの「欠けたピース」を補完し、全体を更なるレベルアップに導くことだってできる存在
 地道な努力を重ねていくことを苦痛に思わず、コツコツとレベルアップを果たしていったベテラン魔法使いは、その実績こそが誰にも負けない武器。組織が存分に闘っていく上で代わりのきかない役割を任されるまでなるんです。

 人の感情にはあまり関心をもたない魔法使いですが、そこは「自分の完璧」を実現するための情報収集と割りきって考えてみましょう。感覚的な判断を別にして考える魔法使いだからこそ「事実に基づいた的確な判断を下せる人」として認められるようになるでしょう。
 完璧を求めるのは決して悪いことじゃないのだけれど、せっかくの合理的な考え方を目の前のことだけに向けちゃうのはもったいない。視点をもうちょっと全体最適に向けたら更なる完成度を実現できるはず。

 そんな魔法使いのレベルアップのポイントは、無理に勇者や戦士に合わせようとせず「我が行く道を信じる」こと。
 魔法使いが筋トレをしたり、前線部隊に飛び込んでいこうとしたら自滅するだけです。強い戦士や恐れを知らない武闘家たちに憧れるかもしれないけれど、実は戦士や武闘家たちだって魔法使いの能力に憧れてる
 8キャラの中でも、自分の特殊性を一番過小評価しちゃう魔法使いだから、自分の「当たり前」が必ずしも普通のことじゃないということに気づきましょう。もったいない。

 「整理・調整・段取りしないと落ち着かない」
 「途中で作業を中断するのは気持ち悪い」
 「一人で作業に集中している時間がけっこう好き」
 「約束を守らない人はちょっと信用できない」
 「そもそも、この“キャラ”の考え方に半信半疑」

 そうやって物ごとに完璧を求めて、コツコツと地道に修行を続けていくことに耐性をもっていて、事実を元に判断を下していくことが好きだったら魔法使いキャラで冒険をスタートしていくといいかもしれません。


★昨年の「魔法使い」説明はこちらから♪