自分の選考段階の状態で、就活の状況をチェックする。昨日おとといは、導入のESと序盤の一次面接について話してきたけれど、今日は中盤を飛ばして終盤について。先に終盤の話をするのは、決して中盤が大事じゃないというわけじゃないですよ。
 先に全体の大枠を知ってもらって、中盤に関してはある程度の肌感覚で調整しながら考えてみてほしいんです。大きな流れのポイントは、導入と序盤、終盤で理解してもらえると思うんです。なので、ちょっと中盤は次回。

 で、その前に。昨日の話の補足というか、もっと具体的な対策について。
 僕自身が考える、いちばん手っ取り早い「序盤」の就活対策は、「年上の人と話す」なんです。別に何かの団体に入ったり、社会活動をしろという話じゃない。普通に飲み屋に行って、隣のおっちゃんおばちゃんとちょっとだけマジメな話をする。自分という人を知ってもらう。それに慣れる。
 それだけでサラダ女子の呪縛からは抜けだしやすくなります。いま「一次面接すら通らなくて…」という人は、とりあえず飲み屋に行って、隣に座ったおっちゃんおばちゃん、お店の人とちょっとした世間話をしましょう。

 ただし、そこではあんまり就活の相談はしない方がいいかもしれません。「実は就活中で…」とか言うと、好き勝手にアドバイスをしてくれたり、説教してくれたりしちゃうから。できるだけ就活の話は避けつつ、ちょっとマジメな話をする。それが一次面接の練習になります、確実に。

 では、いよいよ終盤の話。
 キャラとネタが揃ってて、サラダ女子の呪縛を抜けだしたあなたは、企業から「お!?なかなかやるやん?」と思われる状態になってます。

 選考も終盤になってきたとき、企業が知りたいことは自社とのマッチングです。まぁ、これはフツーにそういうことです。つまり、「ウチに入ったら、どうやって活躍してくれるか」というイメージを描けるかどうか。
 逆に言えば、それまでの選考では「ウチの会社にとって」という視点は、そこまで慎重に見られているわけじゃない。もちろん志望動機を聞かれたりもするし、面接官からしたら「一緒に働くとしたら…?」という視点で見ているのは事実。

 ただ、それはあくまでも「あなた単体」を知ることの方に重点が置かれてる。ざっくりと言えば、選考は序盤であればあるほど「個人のパラメータ」に評価軸が寄ってる。それで選考が進むにしたがって(特に最後半では急激に)、会社とのマッチングに重点が移っていくイメージ。
 僕の感覚では、特にこの4年間くらいで、その傾向がさらに強まっている気がします。志望動機や企業理解に対する目が、昔以上に厳しくなってる。(あくまでも僕の知ってる範囲では、ですよ)。

 複数の会社で最終面接やその手前までは順調に進むのだけど、そこから内定が出ないというパターン。
 こういうときに、「どれか1社は出るだろう♪」と思っちゃうとちょっと危険です。最悪の場合で全部ダメだったら、そこから次が動き出しにくくなっちゃうんです。物理的にも精神的にも。なので、ちゃんと新しいところも受けておく。そして、ちゃんと会社とのマッチングを考える。これが大事です。

 「自分のポテンシャル高さ」を伝えるのが前半戦。後半戦は「この会社との相性の良さ」を考えて伝えていくこと。最終面接あたりで落ちることが多い人は、この視点を大事にしていきましょう。
 簡単に言えば、企業のことを知る、会社のことを知ることが、最終面接前の対策法。これについては、またの機会に詳しく書きますね~。