就活ゲームのレベルアップ度合いと、選考の進度はゆるやかにリンクしてる。しっかりと「ぼうけんの書」を書いて、自分を伝える言葉をもっている人は好調な就活を送っているし、そうじゃない人はやっぱりちょっと結果がついてきにくいみたい。
 もちろん就活のやり方なんて、仕事のやり方と同じようにいろいろな種類があっていいんですよ。けれど、いまの段階で思ったような成果につながっていないようだったら、思いきって舵を切ってみるのもいいと思いますよ。そうじゃないとこのまま悶々とし続けることになっちゃう。

 ということで、今日は就活の進捗段階と対策について。
 レベルが上がってないのに、どんどんキャラを「転職」させちゃったり、戦い方をコロコロと変えちゃったら、しっかりと闘えるキャラになるには時間がかかるのは当然のこと。それぞれの段階で、いまの自分がどのへんにいるかチェックしてみてくださいね。
 就活の段階を、大きく「導入→序盤→中盤→終盤」に分けて考えると、それぞれの段階で企業が求めているものをクリアしているかどうかが、なんとな~くわかります。

 もちろん企業によって、選考のコンセプトや段階によってのポイントや比重のかけ方は違います。あくまでもざっくりと、おおまかに考えるとこんな感じだよ、という部分について説明してみます。

 まず導入段階。
 学生の多くが一番注力したり苦労しているESの段階ですね。ESに関しては、そろそろある程度の当落がわかってきている頃だと思いますが、いまの通過率ってどれくらいですか?
 たぶん、自分のESを誰にも見せたことがない、っていう人はあんまりいないはず。大学のキャリアセンターや先輩、両親、一緒に就活している友だち、サークルのOB/OG、就活コンサルと、誰かしらに見せたことがありますよね。

 そして、みんなそれぞれに「アドバイス」をしてくれる。
 ESって、それこそ一番多く学生が苦労するポイントだけど、同じように一番多くの人が口を出せる。なんとなく好みで好き勝手にダメ出しができる。自分に就活の知識や経験、スキルやマーケット情報なんてなくても、誰でもESに関しては「アドバイス」できちゃうんです。で、だから怖い。

 まぁ7割以上が通っていれば上々。エントリーしている会社の規模やエントリー者数にもよるけれど、これがもし5割を切っているようだったら、相談する人は変えた方がいい。それか、ちゃんと信頼できる一人に絞ること。

 けっこう何にでも共通することだけれど、頼る人を増やすと焦点がボケちゃう。方向性が見えなくなる。ある人に見せて「これじゃダメ」と言われて直したのに、他の人に見せたら「こうした方がいいんじゃない?」なんて、よりによって修正したばかりのところを指摘される。
 その繰り返しで、何がいいのかわからなくなる。さらには、そもそも自分は何を考えていたのかまで怪しくなっちゃう。
 なので、ESの通過率が5割を切ってたら、相談する人は変えるか絞る

 「だって、いい人だし、親身になってくれるし…」という気持ちもわかります。「その人は、そのやり方でうまくいったみたいだし…」という信憑性があるのもわかる。でも、5割を切ってるとしたら、あなたの就活の相談相手としては合わない。
 友だちとして、もしくはいい先輩として普通の付き合いでいいじゃないですか。就活の相談相手としては必ずしも適してるわけじゃないというだけです。

 で、信頼できる相談者ひとりに絞りましょう。もしくは、「もうESなんてやってられへんわ~!」という人は、ESなんて使ってない(重視してない)会社を中心に受けちゃいましょう。ESのない会社なんていくらでもあります。ちょいちょい探せばいくらでも出てくる。

 そんな感じで、とりあえず導入段階を振り返ってみてください。そして、変更すべき部分は変更する。なんだかまたシリーズ化の方向性になってきちゃった…。その分しっかり書くので、ぜひぜひお楽しみに~。