キャラの設定に迷っている人のために、一番簡単なキャラ設定法について改めて書いてみます。
 これまでキャラの設定に関しては、「3つの特性」からそれぞれの傾向を見ながら設定していく方法と、「キャラ説明」を読んだ上で一番しっくりくるものを選んでもらう方法の2つを説明していましたが、それでもやっぱり迷っちゃったり、確定できないという人のために、もっと気楽に決めちゃおうという話。

 これまでにも何度も書いてきましたが、キャラって必ずしも「正解」があるものではないし、性格テストや適性テストみたいなものでもありません。
 あくまでも自分にとって一番「居心地のいい状態」を明確にすることが第一。キャラ設定することで、他者とのかかわりやコミュニケーションを効果的にすることができる。そのための類型がキャラなんです。

 これはまた別の機会に書きますが、自分のキャラを明確にしておくだけで、他者とのかかわりの中での悩みや不安が少なくすることもできます。
 というのも悩みというのは、自分の考えの中に複数の問題が絡まっている状態なんですね。なので、自分のキャラをちゃんと意識できていると、悩みを構成する要素を整理しやすくなる上に、それらの優先順位がつけやすくなる。
 一方で、キャラで解決できない悩みというのは、論理思考と発想力不足が理由のことが多いので、その場合は「ぼうけんの書」が役に立ちます。

 で、今日はキャラの設定方法に関する話。
 キャラの設定を迷ってしまう人って、たぶん素直で真面目すぎるんじゃないかと思うんです。本来は就活をラクにするためのキャラなのに、「間違ってたらどうしよう」とか「ちゃんと正しく選ばないと…」って考えすぎると、余計にしんどくなっちゃう。

 「3つの特性」を細かく考えすぎたり、いろんなキャラの当てはまる部分を読んで迷っちゃったりする。たしかにキャラは正確に理解した上で設定した方が効果的に使いやすくなるし、汎用性も高いのだけれど、設定する前に考え込んじゃうのはよくない。後から変えることだってできるんだから、もっと気楽に選んでいいですよ。

 ということで、ちょっとだけ想像してみてください。
 あなたはある集団に所属しています。その集団がやろうとしていることはあなたにとってすごく共感できる。まわりの人も嫌いなタイプの人はいなくて理想的な環境。そんな集団の中で自分が一番居心地よくて、集団に貢献できる立ち位置はどんな状態ですか?

 みんなが注目してくれたり、褒めてくれることならだいたいのことはしたいと思う、一人で仕事をするのが苦手な人は旅芸人。わかりやすいキャラなのであんまり迷うことは少ないですね。
 人から評価されていないとちょっと不満。自分が成果を出して認められている状態が居心地がいい。やるべきことがはっきりしていた方が動きやすければ戦士。あまり縛られずに自分の好きなように動きたいなら武闘家
 別に目立たなくたっていい。任された仕事を着実にコツコツやっていく状態が居心地がよければ魔法使い。普段は着実に仕事をしていくけれど、納得がいかないときにはそれほどのストレスなく自分の意見を言える人は僧侶
 前線に立つよりも、縛られない立場で状況を分析しながら的確な発言をする。それで全体が適切な状態になることが気持いいなら発明家。集団の状態よりも自分がやりたいことをやりたいように追求したい人は吟遊詩人
 そのどれにも当てはまらなくて、全体と個人のバランスを考えながらみんなとかかわれる人は勇者

 迷っている人はもうこれで決めちゃいましょう。これでも他のキャラと迷うようだったら、「より居心地が良さそう」な方でとりあえず決定。迷った方のキャラは、サブキャラとして差別化要素に使えばいい
 もしくは、そのサブキャラの方の要素は、自分がやる気満々でノリノリのときか、それとは逆にちょっと元気がないときに出てきているという可能性はありませんか。もしそうだったら、できるだけ「普通のとき」をベースにしてください。

 迷ってるよりも、早くキャラを決めてそれを証明するネタを思い出したり、言語化することの方が大事。それでどうしても出てこなかったらキャラ替えすればいい。各社の選考が本格化する前にしっかりと武装を固めて武器を磨いておきましょう♪