勉強では予習・復習をしてたのに、それで成績が伸びることを知ってたのに、なんで就活では予習・復習をしないんだろう。ESならいくらでも時間をかけられるし(かけない方がいいけど)、人にも聞きながら書けるけれど、面接は一発勝負。「あ…いまのもう一回やり直しで♪」なんて言えない。

 それくらい大事なのに多くの学生は予習も復習もしない。というよりできない。
 なぜかというと、「復習の仕方がわからない」から。それこそ就活は勉強と違って「正解」がない。正解がないから、正しい「復習の仕方」がわからない。
 前にも書きましたが、就活には唯一解はないわけです。あえて言うとすれば、「伝わる」ということだけが正解なのだけれど、その形は人それぞれだから、やっぱり結局どうしたらいいかわからない。

 そんなあなたに就活ゲーム式の「面接の復習法」のご提案。
 この面接の復習をすれば、回を重ねるごとに「伝わる」密度が上がるし、ミスも少なくなる。さらには「どう答えればいいか」に苦悩しすぎて支離滅裂なことを言っちゃう、なんてことが少なくなります。

 具体的には何をすればいいのか。
 ひと言で言えば「面接をやりなおす」んです。もう一度面接をする。

 「面接は一発勝負!って言ってたやんけ!」って、まぁそうなんですけど、でももう一回できるならやりたいでしょ?同じ面接だったとしたら、少なくとも「もうちょっとうまくできそう」な気がするでしょ?

 だから、もう一回面接をやりなおしてみればいいんです。
 ただし、次は会社の応接室じゃなくて「ぼうけんの書」の上で。

 「ぼうけんの書」に今日の面接の流れを全部書く。どういう質問に対して、どう答えたのか。そのときの面接官の反応はどうだったのか。とりあえず覚えているかぎりのことを「ぼうけんの書」に全部書く。できれば言い回しは正確に。

 そうやって今日の面接をリプレイするんです。野球やサッカーでも同じですよね。ファウルのシーン、ゴールのシーン、会心の攻撃ができたシーン、失点のシーン。それらをリプレイしてみて、やっと「何が起きていたのか」が判る。桜木くんだって自分の2万本シュートの練習ビデオを夜中に見てましたよね。

 面接でも一旦書きだしてみると、そこには「客観視できる面接中の自分」が現れるんです。桜木くんが、自分で描いていた「セルフイメージ」とビデオの自分を比べて「このカッコ悪いのは誰だ…」ってなってたのと同じ。あれを「ぼうけんの書」でやるんです。
 緊張しすぎて思い出せないようなら携帯のボイスレコーダーで録音したっていい(バレないように気をつけて)。面倒だったら、リプレイしたい質問だけでもいい。その質問に対して自分の答えたことを書くんです。

 そうやって、「ぼうけんの書」の上にリプレイしただけで、「見えるもの」が変わります。アタマの中で「思い出す」だけじゃなくて、ちゃんと書きだせば、それだけで見方が変わる。

 ただし、就活ゲーム式の面接復習法はそれだけじゃありません。
 面接官からの質問に対して、「別の答え方」を考えてみるんです。

 「面接ではこう答えたけど、いま考えてみると、自分てこうも考えてるよなぁ」
 「もしかしたら、こう答えた方が話の流れには沿ってたかもしれない!」
 「そんなのひと言で返せるわけないじゃん!こういうことも考えてるよ」

 って、それぞれの質問に対して2~3個くらいの「別の答え方」を作ってみる。

 しつこいけれど、もう一度いいますね。就活には唯一解はないんです。
 それは、面接官や会社にとっての話だけじゃなくて、自分の言葉でも同じこと。話題が何であっても「考えてるのはこれひとつだけ」なんてことはないですよね。同じことを話すにも、それが「たった一つの言い方」ということもないと思います。

 この面接のリプレイを何度かやるだけで、あなたの言葉はさらに強くなるし、「間違った答え」も減る。何より「思考の基盤」と「返答の選択肢」が増えるから、プレッシャーや緊張のせいで「思ってもないことを言っちゃう」ことが確実に減る。

 「最近、「ぼうけんの書」のネタがない」という人は、一度試してみてください。面接だけじゃなくて、普段の友だちとの会話でも使えますよ。


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