ドラクエでもファイナルファンタジーでも、RPGにはいろんな人物が出てきます。物語の重要なヒントや貴重なアイテムをくれる人だけじゃなくて、「お主の向かうべき先は…西じゃ!西へ進め!」というおじいちゃんや「南の街のお姫さまが困っているらいわ」なんて噂話をしている街の人、「し~っ!隠れんぼしてるんだから!」という子どもまで。
 どうでもいい人からカギを握る人まで、さまざまな街の人と話をしていく中で物語が進んでいくのがRPG。同じように就活ゲームにもたくさんの街の人が登場します。中でも「就活について話す街の人」だけでもいろんな種類がいるし、その人たちが「物語に与える影響」はけっこう大きい。
 今日はそんな「就活について話す人」について、ちょっと分類してみます。

 就活ゲームに登場する「就活の人」は多種多様。本当にさまざまな人がいるのですが、特に多く見かけるのは大きく7種類。これで全部ではありませんが、ある程度分類すると、付き合い方も見えてくるので参考にしてみてくださいね。

 まずは、最も生息数が多い「古参系」。十数年くらい前の古くから伝わる知識をベースに就活について教えてくれる人。彼らはノックの回数とかお辞儀の角度、お礼状の書き方なんかを丁寧に教えてくれます。そうした知識は知っていればリスクは減らせるのだけれど、それ以外の自己分析や面接についてのアドバイスはいわゆる「マニュアル」的なことが多い系統種。就活初期にかかわったり、就職課が弱い大学の人とっては便利な存在です。

 そして、「肩書系」の就活の人。「元〇〇業界」とか「元人事」とか「現役〇〇」など、自分がかつて所属した業界・職種をベースに就活のアドバイスをしてくれる人。彼らが得意分野にしている業界・職種だけにあてはまる話の場合もあるので、それを意識しながら話を聞くことが大事です。現役社会人のOB/OGもここに属します。業界・職種や考え方がハマれば効果的なアドバイスになるので、自分に合うかどうかをちゃんと見極めましょう。

 最近増加中の「クローズ系」の人たち。多くのノウハウをもっている(らしい)のだけど、お金を払うまでノウハウはあんまり見せてくれません。公開されている情報や華々しく喧伝されている「内定実績!」なんかを参考にしながら見極めて「お金を払う価値がある!」と思えたら、飛び込んでみるのもアリかもしれません。アタリだったら急激なレベルアップが可能です。ただし悪徳業者や不安を煽るだけの人もいるので気をつけましょう。

 あとは「辞典系」の人たち。世の中に溢れている情報を整理して教えてくれる人たちです。業界のことや就活の進め方、テクニックなど、手っ取り早く知識を得るのに最適です。中には、一見すると「限定系」や「クローズ系」っぽいけれど、実はその正体がこの「辞典系」タイプだったという場合もあるので、特に「クローズ系」にお金を払う前にはちゃんと見極めないと危険です。

 メディアによく出ている「制度系」。出自はさまざまですが、最終的に新卒採用の早期化・長期化、就活のあり方などの制度について語ることが多いタイプ。出自によっては、就活に詳しくないのに感情論や限定された情報の中で話をする人もいます。「本当にいま関わるべきか」を吟味しないと、意味なくネガティブになってしまうこともあるので距離のとり方に注意しましょう。制度を語っても内定は近づかないし、デキる社会人になれるわけじゃありません。

 「非社会人系」は就活をしている学生のみなさんにとって一番身近な存在。特定の会社について話を聞く分には参考にできるし、直近の採用活動について話を聞くことができます。ただ忘れてはいけないのが、彼らは「ビジネス未経験者」だということ。自分が「なんで内定したのか」すらわかりません。個人の成功体験だけで話してそうだったら要注意。基本的には、落ち込みそうなときのメンタルフォローをしてくれる人として位置づけるのが安全です。

 そして最後に「修造系」。「人生でたった一度の就活だ!」 「自分をぶつけていこう!」 「夢を追いかけようぜ!」と、すごくアツい言葉を投げかけてくれたり、逆に癒しの言葉を送ってくれたりします。使い方は自由に考えてみてください

 以上7種類。

 これですべてではないけれど、よくいる「就活の人」の大部分はこれらの要素がどれくらい含まれているかで判断できるはず。
 それぞれの種類によって強みや弱みも違うし、自分のレベルや状態によって受けとれるメリットもデメリットも違ってきます。自分が話している「就活の人」がどの要素が強い人なのかを考えながら話を聞いていくことが大切です。


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