通ったからといって良いESとは限らない。通らなかったからといってダメなESとは限らない、という話。

 昨日話していた学生が、「ESを2パターン作ってみました。僕はA案の方が、言いたいことを言えてると思うんですけど、この間B案で通ったんで別にB案のままでいいのかな、って思ってるんです」と言っていました。
 実際に両方のESを読ませてもらうと、僕としてもA案の方がいいと思う。これまでに僕が書いてきた「ESチェック法」とか「キャラを決めてES書こう」のポイントも(満点ではないけれど)ちゃんと押さえていて、比較的出来がいいのはA案。

 こういう場合、みなさんならどうします?

 僕は「迷わずAでいけ!」と言いたい。A案で大丈夫です。
 もちろん、単に感覚的に「こっちの方が良さそう」というだけじゃあ危険だけれど、ちゃんと論理的に必要な部分を満足した上で「自分が出てる」と思えるなら、これまでに通過していようが変えちゃった方がいい。

 この学生の場合は、「通過してるESと比べてどうだろう?」という状況ですが、他にも「ESさえ通過したら本領発揮できるのに!」とか「面接の方が得意だけど、文章はちょっと苦手」という人も同じ気持ちで読んでください。

 まず、大前提としてはESだけで内定に繋がることはない、ということ。ESはこれから始まる長い選考プロセスの入口でしかない。

 「そのESが通らないから苦労してるんじゃん!」という人は、ESくらい誰かに書いてもらっちゃえばいい前にも書いたことがあるけれど、僕はそれで全然かまわないと思う。
 みんなも実感している通り、ESを書くのって大変です。そんな大変なことを請けてくれる人がいるなら、それはあなたの力なんです。そう思っていいじゃん、それでおっけー、と僕は思います。

 なにより企業だって「文章をうまく書ける人」がほしいわけじゃありません。それよりも人から信頼されたり、人の気持ちを動かせる人がほしい。こんな面倒くさいESを肩代わりして、自分が納得できる文章にしてくれる人がいるなら、お願いしちゃえばいい。

 ちょっと話がズレました…。
 旅芸人を筆頭に、勇者武闘家の人たちは、あまり文章が得意じゃない。でも彼らは対面すれば力を発揮できるキャラです。全員がそう、という話じゃないけれど、これらのキャラの人たちはそういうタイプが多い。

 そういう人たちにとって、勝負の場は絶対的に面接ですよね。そして、その面接の場では、ESがあなたの土俵になるわけです。そのESを舞台にして話が繰り広げられる。だから、そこに本気で話せる内容が入っている方が絶対的にいいし、その土俵が自分向けであればあるほどいい。

 そんな土俵が、もしプロレスのリングだったら自分の本領を発揮できなくなっちゃう。だからこそESには自分のキャラ要素が入っている状態にする。
 当然のことながら、就活病にかかると自らプロレスのリングを作っているようなもの。あえて自分の得意じゃないジャンルで闘っても意味がないし、しんどくなるのはあったりまえなんです。

 「こんなこと話していいのかな?」とか「こうしなきゃいけないのかな?」なんてことは考える必要はありません。最低限の(本当に最低限度の)マナーさえできていれば、基本的に面接なんてルール無用のゲームなんです。自分が一番気持ちを入れて話せる内容こそESに書くべき。それでおっけーです。


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