アイスブレイクを大学の必修科目にしたらどうだろう?というかしてほしい。
 昨日の「男は黙ってデコを出せ」がなかなかの好評だったようなので、ちょっとだけ調子にのって、今日も僕の偏見に満ちた男性向け説教(まぁ説教というほどじゃない)。

 そもそも「アイスブレイク」って、大学生でも「知っている」人はいると思うのだけれど、男性で自然にできている人って少ないんですよね(出た!女性びいき)。知らない人にとってはなんだかマンガの必殺技みたいな名前なのだけれど、実は人とのコミュニケーションにおいてけっこう重要なワザ。

 狭義では、コンサルタントとかファシリテーターと呼ばれる人がグループワークの冒頭にみんなの緊張をほぐすためにやるものです。初めて会った人たちが楽しく素の状態でワークに取り組めるようにするもの。
 ただ、この「アイスブレイク」、営業の人も使うし、講演をする人も使う、面接の時にだって使います。もっと幅広く捉えれば、商店街のおっちゃんも使ってるし、友達同士の関係だって有効なワザなんです。

 詳しい説明は、専門書なんかを読んだりすれば難しいこともいろいろ書いてありますが、ひと言で言ってしまえばアイスブレイクって「世間話」のことです

 たとえば、僕のところに来る学生でも、来るなりすぐに「ES見てください!」って言う学生がいたり、黙々と一人で作業をしていたかと思ったら「これ…どうですか?」って突然くる学生もいます。
 それが初めて会う学生だったり、それほど会話をしたことのない学生だと、さすがの僕もちょっとだけ構えちゃう。

 やっぱり僕だって「今日の面接、楽しかったんですよ~」とか「この間、ゼミの飲みに行ったんですけどね」、「この間の話、ESに書いてみたんですけどね」なんて、世間話で近況を教えてくれる学生の方が話していて気持ちいい。何よりも、そういう学生の方が彼らの本来の姿が垣間みれるから、僕もアドバイスがしやすいんです。
 そして、女性はそういう世間話をするのに慣れてるなぁ、って思うんです。そりゃあ自然と気持ちよく話せる人にいろいろ伝えてあげたいと思うのも当然でしょう。

 ただし、このアイスブレイク、普段から慣れてないとまったく逆の効果を生み出しちゃうこともあるので気をつけましょう。
 いきなり硬い表情で、「い、いや~…あ、今日はいい天気ですね…」なんて言われても、相手はちょっと引いちゃう。それじゃあアイスブレイクじゃなくて、アイスメイク。相手に気を遣わせてどうすんねん、なんです。

 本当は誰だって「やろうと思えば」できることなんです。たぶん、これを読んでいる人たちも「それくらいできるやろ~」と思っていると思うんです。ただし、「やろうと思ってやる」のと「普段から自然にやってる」のじゃ全然違う。相手の印象も、君自身の気の持ちようも、日常生活も。それって笑顔やあいさつと同じです。

 バスケをやってる人なんかはわかると思うのですが、人がバスケやっている姿を見たら、経験者か素人かなんて一目瞭然でわかりますよね。どんなに「俺、うまいやろ~」的な雰囲気を出していようとドリブルひとつ、シュートひとつでわかっちゃう。
 アイスブレイク(世間話)や笑顔、あいさつも全部それと同じです。学生がどんなに「それっぽく」やっていようと、社会人から見たら「いつもやってる」かどうかはすぐわかっちゃうんです。

 最初は不自然だっていいんです。スポーツだって、茶華道だって「型」から入ることで身についていく。「形から入って心に至る」です。
 全国の男子学生諸君、ぜひとも「アイスブレイク」を学ぼう。髪を切ってデコを出して、アイスブレイクができるだけで、けっこう印象だけでリードできますよ。


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