「就活ゲーム式 ESチェック方法」も、やっと5つの説明が終わりました。本当はもうちょっとさらっと書けるかと思っていたのだけど、「できるだけ誤解のないように」と考えて書いていたら文字数が増えていっちゃう。まだまだスキルが足りない! 僕もがんばらなくちゃです。

 さて、これまでに伝えてきたESのチェックポイントは下記の5つ。
★伝えたいキャラ(コンセプト)を明確にする。
★キャラに合致したネタで説明(証拠を提示)する。
★同じキャラとの差別化できる情報を盛り込む。
★受け手がイメージ(情景)を描けるように書く。
★エネルギーの発動条件を盛り込む。


 そして今日もひとつ。どんどんいきますね。

★人によって解釈が異なる言葉を使っていないか?

 雑誌やネットで行われるアンケートで、「女のコが彼氏に求めるものランキング」ってありますよね。そういうアンケートで常に上位に来るのが「やさしい人」。もう定番中の定番で鉄板。
 でもね、「やさしい人」って、かなりわかりにくい。
 自分は「やさしい」と思っていても、それが女性にとって「やさしい」と認知されるかどうかは別の話です。女性、というか「自分が好かれたい相手」から、どうやったら「やさしい」と思われるかは人によって全然違う。

 たとえば、人からの相談を受けたときに「的確な答えを提示してくれること」がやさしさだと受け取る人もいれば、「何も言わずに話を聞いてくれること」をやさしさだと受け取る人もいます。(一般的には後者が多いけれど)
 おばあちゃんの手を引いて横断歩道を一緒に渡ってあげるような人をやさしいと思う人もいれば、「あいつボッコボコにしたったけど、顔だけは殴らなかった」という人をやさしいと思う人だっているわけです。(たぶん)

 それくらい「やさしい」という言葉には幅がある

 まったく同じように「かっこいい」も「かわいい」も幅がある。「むっちゃかわいいコ、紹介したるわ!」と言われて、こっちはすごくドキドキしてるのに、実際に会ってみたら「む!?……あ、かわいいよね。…うん、あ、ありがとう…♪」くらいしか言えないシチュエーションなんて星の数ほどあるわけです。

 このブログでも過去に「リーダーシップ」や「協調性」という言葉に意味はないという話は何度もしているけれど、それと同じように意味のない言葉がたくさんあります。
 たとえば、ごく一部を挙げると、「積極的に」「がんばった」「必死に」「試行錯誤」「前向きに」「膨大な量の」「多様な価値観」「足しげく通い」「相手の立場に立って」「成長」「たくさんの」「成功を収める」「視野を広げる」「意見が言いやすい雰囲気」「環境づくり」「関係調整」「より良い」「より多くの」「いかにして」「粘り強く」「世の中を元気に」「心がける」………。

 こういう言葉が3つ以上含まれてたら、もうブッブー!です。
 読み手としては、「あ、よくわからん文章のやつだ」と判断できちゃう。
 これらは全部、「人によって解釈が異なる言葉」

 「やさしい」も「かわいい」も「リーダーシップ」も「協調性」も、全部人によって解釈が変わってくる。森下くんにとっての「かわいい女性」が権田くんにとっても「かわいい女性」とは限らないように、学生が「積極的にがんばった」のは社会人にとっては「日常的なこと」かもしれない。むしろその方が確率が高い。

 面接であれば、企業の人たちも「それはどういうこと?」「具体的には?」って質問をすることができる。ただ、それがESの場合、わざわざ学生に電話をして「積極的っていうのはどういうこと?」なんて聞いてくれない、聞くはずがないですよね。

 だから、基本的に読み手はそういう言葉を無視しちゃう

 つまり、なかったことにする。書いていないのと同じ。どんなに学生が必死になって書いても、そういう言葉は無視されちゃうんです。悪意があるわけじゃない。「考えたってわからないから考えない」だけ。感覚は人それぞれだから推測すらできないんです。

 「絶対に使っちゃいけない」わけじゃない。でも、これらの言葉が多くなればなるほど無視される言葉が増えるということ。
 逆に、こういう言葉を避けて書くだけで文章密度が上がって「イメージ(情景)」が伝わりやすくなる。せっかく文字制限がある中で書いているのだから、文字はムダに使わないようにしましょうね。


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