「自己分析ってどこから手をつけていいのかわからない」
 この週末も数十人の就活中の学生さんたちと話をしていたら、そういう声をいくつも聞きました。たしかに、僕がいまの就活の中に学生として身をおいていたら、いろんな人が言ういろんな「自己分析」の情報の中で迷ってしまっていると思います。
 でも、仕事が「期待に応える」ものだという前提にさえ立てば、あとは自分なりの「期待に応える勝ちパターン」を明らかにすればいいだけ。就活を「内定をとるための苦行」として捉えると、就活はしんどくなるし、結果的に内定から遠ざかっちゃう。

 そもそも企業にとって採用活動というのは学生が入社後にどう活躍してくれるかをイメージするための場所。つまり、選考は仕事のラボ(=実験室)なんです。
 そのラボの中で伝えたいことは、基本的に「自分が何に対して」「どうやって」「どんな環境で」力を発揮しやすいかだけ。まずはそこをはっきりさせることが相手のニーズを満足するためのポイントであり、先週の記事で書いた「指向」と「手法」と「環境」の3つなんです。それ以外の部分はとりあえず置いといていい。

 今日はその3つの特性のうちの「指向」について説明します。
 「指向」というのは、誰の期待や評価を優先するかという傾向。何かを頑張ったり、楽しんだりするときの意識が何に向かっているか、ということです。これは大きく「みんな×じぶん」の2つの指向に分けられます。

 やる気が起きない時に、知り合いと飲みに行ったり人のいる場所に出ていく方が元気になる「みんな」タイプなのか、音楽を聴いたり映画を観たり、一人になるのが好きな「じぶん」タイプなのか。人とつながっていたり人に影響を与えたりするのが好きなタイプなのか、自分が求めるものを追究していくことが好きなタイプなのか。人と一緒にいて沈黙の時間が流れたときに、耐えられなくなって喋っちゃう人は「みんな」タイプの傾向が強いです。

 昔の偉い心理学者にマズローさんというおじさんがいるのですが、そのマズローさんは「死んじゃうような危機感がなくなって、安心できる自分の居場所があるようになると、人には“認められたいきもち”が出てくるんだよね」と言っています。つまり日本人ならほとんどがこの段階。
 ただ、その「認められたいきもち」といっても、何によって「認められたい」と考えるかで考え方も動き方もけっこう違ってくる。そこに注目してみようというのが、この指向特性の部分なんです。

 あなたを評価する企業にとっても、この指向特性が明らかになるだけで他のいろいろな情報を理解するための「土台」がはっきりする。たとえば、どんなにスキルがあったとしても、どんなに大きな成功を残していても、この指向特性がズレているとそのスキルも成功体験も再現できない。
 人事が鷹の目ミホークさんみたいな世界最強の剣士だと思って採用しても、「おれはうさぎを狩るのに全力を出すバカなケモノとは違うのだ」とか言って働いてくれなかったら意味がない。

 そういう部分に企業の人たちも不安になっているんです。「私、こんなに頑張ってきました!」「こんな成果を生み出したんです!」って言ってても、入社後に「私、それに対してはがんばれな~い」では困っちゃう。そういう意味でも「指向」を明らかにしておくことが大事。

 どっちが優れているとか劣っているという話ではありません。それぞれに強みもあるし弱みもある。あくまでも自分がエネルギーを発揮できる状態を特定するための要素の一つとして考えてみてください。

 そして、もし時間があれば「ぼうけんの書」に「この特性はこういうときに出てるなぁ」と思う部分を書いておいてください。自分がやる気になるとき、エネルギーを発揮しているとき、他者からの期待に応えたり評価されたときに、どっちの特性が出ていたか。それがキャラ設定の1つ目のポイント、指向特性です。


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