後半ロスタイム……なんとか獲得したPK。無得点で均衡してきた試合にやっと決着をつける大チャンスが巡ってきた。これを決めれば念願の勝利を獲得することができる――。

 というような状況で監督がキッカーの君に声をかけてくるとしましょう。「いきなり何やんねん!?」と思わずにちょっとだけつきあってください。もし自分がそういう状態に陥ったとしてですよ、そのときに監督に一番言われたくないのは下記の3つのうちどれですか?

 「よっしゃ、今までの練習の成果を出して思いっきり打て!」
 「絶対ハズすなよ!このPKに全員の人生が懸かってるんだぞ!」
 「長かったな……。もう少しで夢が叶う。気負わずいこうぜ!」

 当然、2番目ですよね。
 そもそも外そうと思って打つわけじゃない。ただでさえプレッシャーがあるのに、そんなことまで言われたら、余計にリキんで外しそうな気がしちゃいます。

 なぜこんな話をはじめたかというと、僕は今の就活を取り巻く状況ってこんな感じなんじゃないかなぁ、と思っちゃうからなんです。学生がいくら社会を知らないといっても、就活が人生の大事なポイントだということはわかってる。だから真面目にやろうとしてるのに、「就活がんばらないと人生ダメになるぞ!」「今の就活状況はこんなに厳しいんだぞ!」なんてわざわざアドバイスをしてくれる大人たちが多すぎる

 真面目にやらなきゃいけないのはわかってる。もしかしたら、大人たちが言うレベルではわかっていないのかもしれないけど、けっこう真剣に考えてるつもり。それなのに、「ハズすなよ!」なんて言われてベストパフォーマンスを発揮できるはずがない。

 ちょっと前に世の「就活コンサルタント」がこぞって取り上げてた「過去最悪の内定率」のニュースに僕が言及しなかったのも同じ理由。それを知って学生はどうすんねん!?です。就活のプロを自認するのであれば、その分析は自分ですればいい。大事なのは、自分たちがそれを知った上で、どんな手をとりうるかを学生に提示してあげることなんじゃないのかなぁ。
 学生もそんな情報に触れてがんばろうという気持ちになれることはないと思う。確率で済む話ならたくさん受ければ受かるはず。でも、就活は宝くじじゃない。学生には仕組みを変える力はないのだから、本当に必要なのは「いま困っている学生」に対するケアをすること。仕組みを変えることの優先順位は、その次でいい。

 あんまりこういう話をしても建設的じゃないので、学生の皆さんに伝えておきたいことをちゃんと書こう。今回の話のポイントは、就活がしんどくなるような情報や人には近寄らないこと。いま自分ができること、考えて意味があることを考えていくこと。それが大事。
 サッカーのPKに限らず、勉強だって恋愛だって仕事だって、楽しみながらやった方が成果が出やすいのはみんなわかってるはず。なのに、なぜか不安になって、より不安を作る方向に動いちゃう。
 だから、自分をネガティブにするような人や情報には金輪際近寄らない方がいい。

 自分が「次にどうすればいいか」が掴めること。「何を考えれば解決できるか」に気づけること。それらのヒントに近づけること。そういう情報や意見をくれる人を見つけだしてアドバイスをもらっていくこと。それ以外の人や情報には近寄らないようにすれば、かなりの確率で就活病は予防できる

 僕もそういう大人にならないようにと自戒を込めつつ……。


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