僕のまわりでも、Twitterを見ていても、そろそろエントリーシートを書いている人も増えてきているみたいなので、ちょっとその辺の話をしてみますね。

 毎年、学生のESを見せてもらうときに、いつも最初に尋ねることがあります。それは、「この文章で自分がどんな人だと見られたいの?」
 正直に言って、ここをちゃんと押さえた上でESや自己PRを作れている人はけっこう少ない。就活テクニックの弊害なのか、周りのアドバイスしてくれる人たちの問題なのかはわからないけれど、「どんな文章にするか」「どう書くか」ということには労力を使っているのに、「何を伝えるのか」をちゃんと消化して書いている人が少ないのは、ちょっと残念に思っちゃう。

 ちょっと話がズレますが、この間も知り合いの学生のmixi日記を読んでいたら、こんな文章がありました。「自分の大切な20年間をたった数行で説明しなさい、なんて冗談じゃない。就活のくそったれ、と思う」。確かに僕もその気持ちはわからないわけじゃない。でも、それは就活に限った話じゃないし、面接をする企業だけの問題じゃないのも事実。

 僕らは普段の生活をしている中で、友達や彼氏・彼女はもちろん、デートで行くお店も、見るテレビも、好きな俳優や芸人も、そして就活における会社も、すべてを解った上で選ぶわけではありません。
 最初はすべて、趣味の話が合ったから、広告のセンスが良かったから、面白いコントをしていたから、扱ってる商品が好きだから……そういう断片的な情報の中で僕らは何かを選んでいます。そもそも「全部をわかった上で選ぶ」なんてことは、まずありえない
 だから、就活においても最初から自分のすべてを理解してもらおう、という考え方は捨てちゃいましょう。自分が選ぶ場合もそうなんだから仕方ない。お互いさま。

 問題は、「じゃあどうするか?」ということです。
 簡単に言ってしまえば、「キャラを立てる」こと。

 たとえば、にしおかすみこという芸人がいますよね。彼女が最初にブレイクしたのは女王様キャラですが、ここ最近ではいつの間にか泣き虫キャラになってる。ここで大事なのは、にしおかすみこは最近になって泣き虫な人間に変わったのか?という点。たぶん、そうじゃないですよね。
 もともと彼女は泣き虫だったけど、テレビの中で女王様というキャラを立たせるためには、泣き虫の要素は見せちゃいけなかった。今までも彼女の本質的な要素として「泣き虫」はあったのだけれど、それをTVではみせていなかったというだけですよね。つまり、キャラを立たせるというのは、それ以外の要素を捨てちゃうことなんです。他のたくさんの要素を思いきって捨てることで、やっとキャラとしてエッジが立つ。

 彼女の失敗(?)は、本来の自分とは違うところでキャラをつくっちゃったこと。テレビで生きる人としては仕方がないのだけれど、そうすると周りからの期待に応えていくことそのものがストレスになっちゃう。つまり、彼女のキャラ転換から僕らがもうひとつ学べることは、自分の本来の動機や欲求と違うところでキャラを作るとしんどくなる、ということ。まさに就活病と同じ症状です。

 ということで今回の話をまとめると、自己PRなりESなりの文章を考える際に必要なのは、「自分のキャラコンセプトを持つこと」。そして、そのコンセプトは「自分の動機や欲求に根ざしたキャラであること」が大事。

あなたの自己PRで伝えたいキャラは何?


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