就活を始めると、とりあえず誰もが一度は口にする「コミュニケーションスキル」。便利なんですよね、それっぽいから。ただ、「それっぽい言葉」っていうのは、だいたいの場合、役に立たないことが多い。政治家がよく言う「私なりに前向きに善処すべく検討していきたい」も同じですよね。

 「コミュニケーションスキルを身につけよう」
 「コミュニケーションスキルが強みです」
 「コミュニケーションの大切さを学びました」

 ほら、具体的に何を指しているのかがわからない。
 「コミュニケーション」という言葉が表しているものを曖昧にしたままで使えちゃうから、便利ではあるけど逆に何も伝わらなくなっちゃう。それこそ「コミュニケーション」という言葉を使ったためにコミュニケーションが図れなくなるという矛盾……。

 就活という状況に限定して「コミュニケーション」という言葉を使う場合、もうちょっと具体的に言うと「世代間」コミュニケーションなんだと僕は思う。

 就活がうまくいかない学生って、学生以外の人と話すのが苦手なことが多い。逆に、学生以外の人と話すのに慣れている人は、比較的就活がうまくいってるんですよね。
 たとえば、人には固有の戦闘力があるとして、その戦闘力を発揮するために使う武器がコミュニケーションスキルです。100の戦闘力をもっている人でも、30%の力しか発揮できない武器だったとしたら「100×30%」で30のダメージしか与えられない。一方で、50の戦闘力しかない人でも、武器が80%の力を持っていたら「50×80%」で40のダメージを与えられるようなもの。あくまでも単純化したら、という話ですけどね。

 ただそういった世代間コミュニケーションの力の有無を「慣れだよね~」で済ませちゃったら意味がないし、このブログを読んでくれている人に申し訳ないので、もうちょっと考えてみます。

 世代間コミュニケーションが得意じゃない学生は、なぜ得意じゃないのか。

 たぶん理由は大きく3つ。それは「慣れ」「スキル」「ネタ」。「慣れ」に関してはそれこそ慣れなので場数を踏むしかない。もしくは催眠術か何かで潜在意識で何かを変えるくらいしかできない。

 で、「スキル」に関しては、コミュニケーション系の自己啓発本にあるような、相づちのタイミングとか相手の仕草がうんぬんという話ではなくて、「思考力」のことだと思うんです、僕は。コミュニケーションのとり方はそれこそ人それぞれで、正解があるわけじゃない。だから、難しい。自分に合ったコミュニケーションの仕方っていうのは、場数を通して感覚的につくりあげていくか、思考力を使いながら見つけ出していくしかない。
 さらに言えば、初回に書いたように、まわりの人が「就活しんどいよ」と言うのを素直に受け取ってしまうような人の「思考力」はたぶんそんなに高くはない(今は、ね)。

 でも大丈夫。

 ちょっとやれば、就活で戦える程度には思考スキルを上げることはできる。そのためのヒントが、「世代間コミュニケーションが得意じゃない理由」の3つ目、「ネタ」の部分にあるんです。
 と書いてたら、今回も文字数がいっぱいになってしまった……。これはまた次回に書くことにしますね。いつも長くてごめんなさい。

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