学生と話をしていると、だいたい「就活が嫌だ」という話を聞きます。

 確かに就職活動は、これからの人生について考える必要があるし、初めて「社会から評価される」機会だから、「楽チン」なものじゃないことはわかる。僕自身も史上最悪の就職氷河期に就活をしていた世代だから就活の大変さは知っているつもり。

 ただ、「就活=しんどい」っていう先入観はたぶん間違っている。
 というか騙されている。

 しんどいダイエットが続くことがないように、相手を追い込むような恋愛相談が実を結ばないように、「しんどい就活」は幸福な成果に繋がりにくい。

 そもそも、就活がしんどいのは避けられない事実なのか。

 先輩がしんどそうにしてたとか、親や就職課の大人たちが「大変なんだよ!」と言ってるから、「そうなのかも…」と刷り込まれてるだけなんじゃないか、と。

 これまでに食べたことがないベラルーシ料理を「絶対マズいはず!」と言う人に好奇心を感じないように、観たことのない映画を「面白くないらしいよ」と決めつける人を浅薄に感じるように。
 学生たちも「マズいらしいよ」、「面白くないらしいよ」と、人が言ってたのを聞いただけで、そう思っているだけかもしれない。「あいつは自分勝手な奴なんだよ」って評判を聞いていたけれど、実際に会ってみたら実は自分の目標をちゃんと決めて動いている凄い人だった、なんてことだってある。
 そういう自身の経験に基づかないものを、単視眼的に捉えてしまうのは可能性を自ら捨てることと同じですよね。それって、もったいない。

 矢沢永吉が言っていました。『「自分の頭で考えろ」なんてね、ものすごく簡単なことのようだけど、やってるようで、意外とやってないんじゃないの?』って。つまり、まだ就活をしていない今の段階で「就活がしんどい/嫌だ」と思っている学生は素直すぎる。人からの噂をすべて正しいこととして受け入れてしまうのは、知的怠慢・思考停止。そして、ネガティブな情報をそのまま受け入れてしまうその素直さは、あなたの幸せには繋がりにくい。

 就活は楽しめます。「楽しい就活」とまではいかなくても、せめて「しんどい就活」から抜け出すことができるような就活の仕方を、このブログでこれから提案していきたいと思っています。

 よくある「夢を追いかけようぜ!」とか「君は誰よりも尊いんだ!」というような松岡修造系のアツ苦しいやつではないし、「自己分析はこうすべき」とか「こういう話し方をすべき」というエラそうなのとも、違うものにしていきます。

 僕にとって、そういう就活テクニックや感情論はあまりしっくりこない。
 「いつの話やねん!?」とか「それはあなたがいた業界に限った話でしょ?」というのは、ちゃんと新卒採用の実情を知っている人なら突っ込めるけれど、学生にその目利きはできない。初めての就活をする学生たちが、自分にとって必要な情報の取捨選択ができないのをいいことに、的外れな「アドバイス」をする人たちの多さったら……。そういうもどかしさが僕にはあります。

 だから、このブログを立ち上げました。

 就活生がしんどくなる理由と、そこから抜け出して就活を楽しむための方法。それ以外にも「失敗する就活」とか「デキる社会人になる方法」も絡めながら、皆さんの役に立てればと考えています。

 これからがんばって書いていきますので、何卒よろしくお願いします。質問や要望があれば、ぜひぜひコメントやメッセージをください。