アメトーークによって『キングダム』が一気に注目を浴びたのが、半年前。
面白いですよね、キングダム。
こういう歴史マンガが、自分が小さかった頃にもあったらなぁ、って思います。
ぼくの時代なんて、あったのは横山光輝の『三国志』とか手塚治虫の『火の鳥』とかくらいで、『お~い!竜馬』ですら連載中くらいのとき。あとは『花の慶次』くらい?

いまの小中学生は、こんなに歴史マンガがあってうらやましい!

『バガボンド』もそうだし、『蒼天航路』も有名どころ。『へうげもの』もいいし、村上もとかの『龍-RON-』や『JIN-仁-』、『メロドラマ』も当時のファッションや医学や建物までしっかり描かれていて面白い。変わりダネだと、南方熊楠を描いた『てんぎゃん』も好きだし、『修羅の刻』なんかは時代も国も変わりながら、史実の中に絶妙にフィクションを絡めた物語。

そんな中、ぼくが注目&興奮している、連載中の歴史マンガ2作品。
超おすすめ。


ひとつめが、『ヴィンランド・サガ』。
宇宙マンガの名作『プラネテス』の幸村誠が描く歴史マンガ。


コロンブスがアメリカ大陸に到達する500年も前に、新大陸を発見し、上陸した人たちの物語。主人公はヴァイキング、つまり海賊なのだけれど、某人気海賊マンガとはまったく毛色は違います。

戦いに明け暮れ、真理を見出し、新大陸へ向かう――。
戦争マンガでありながら、人間マンガでもあり、人の成長、世界の変遷、人間性の深耕が描かれてる。登場人物もひとクセふたクセある人たちばかりで、単調な「わかりやすいキャラ」じゃないところも面白い。そうなんですよね。人間なんて、そんな単純なものじゃないし、ずっと変わらないものでもない。そんな複雑なキャラクターの変化まで描ききる『ヴィンランド・サガ』。
ちなみに16巻まで出ていて、いまやっとアメリカ(ヴィンランド)に向かうための準備を始めたところです(笑)月刊アフタヌーンで連載中。


そしてもう一つが、これ。『天地明察』
吉川英治文学新人賞や本屋大賞を受賞し、直木賞候補にもなった小説を原作にしたマンガ。
江戸の時代に、算学(数学)を用いて天体を測り、それを元に新しい暦を作っていくストーリー。これがもうね、最近のマンガの中でも注目の作品です。

主人公、渋川春海がこれまた天才でありながら、迷いもがき、高みを目指していく。
天才が自分を超える天才と邂逅して、自省する。そこから抜け出そうとする1巻のラストは、武者震いモノです個人的に。いや~実にカッコイイ。
数学や天文学をテーマにしているけれど、その細かい部分は理解しなくてもスイスイ読み進められる。それでいて、真剣に仕事(というよりも人生で追いかけるべきテーマ)に向き合う中で、高みを目指していく姿を見て、むちゃくちゃ刺激を受けます。ってか受けています(笑)
これまた月刊アフタヌーンで連載中。既刊8巻。

アフタヌーン、どれだけ名作を送り出すつもりなんだろう…。
ってか、岩明均の『ヒストリエ』も、安彦良和先生の『天の血脈』もアフタヌーン!?
最近の講談社すごいですね。やばい。